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北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】



■やりたい事を実現させる それが浜松経済クラブ■




2018年11月16日〜18日、オプション例会、視察旅行へ行ってきました。




視察地は、今年話題の北朝鮮と韓国との境目、軍事境界線エリア。
指をさしたり、悪口を言ったり、服装を間違えたりで、銃撃されることもある"戦場"。
命の保証ナシという誓約書にサインをした国連軍ゲストでなければ入れないエリア。



「そこは隣国。その歴史が今、動くかも。」



私はどうしてもその現場が見たくて、当クラブの理事会に企画書を提出、見事承認。賛同してくれた有志の仲間のおかげで視察旅行が実現されました。






■初日の集合はA.M.5:00■

浜名湖SAにて例会の始まり。

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】


その後、セントレアから大韓航空で仁川空港へ!

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】



現地ガイド&貸切バスと合流した後は、景福宮などを視察し、朝鮮の歴史、文化、食事に触れていきます。

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】






■いよいよ軍事境界線エリアへ■


2日目、プレジデントホテル前にA.M.8:00。
このツアー専用の日本語ガイドのバスに、混載で乗り込みます。

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】



小1時間ほどすると北朝鮮の国土が見えてきました。

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】
↑写真は帰路ですが、川の向こう側は北朝鮮です。



川岸はずーっと有刺鉄線が巻かれた金網で囲まれ、監視小屋がいくつもありました。(小屋内に軍人の姿も見えました。)

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】





そして、、、
国家分断の象徴とも言える臨津江(イムジン川)に架かる、統一大橋に到着します。
韓国軍兵士がバスに乗り込み、1人ずつ、パスポートと顔をチェックしていきます。
ここからは許可された場所以外、撮影が禁止のようで、写真はありません。。。



橋上には数多くのバリケードが設置、バスはジグザグ走行しかできません。
※一般の韓国の人はこの橋を渡ることさえ禁止されているようです。

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】
↑帰路に撮影した統一大橋








■板門店見学は中止。その理由は ■



今回の視察旅行で一番の目玉は「板門店」。



↓こういう場所で (土産店の撮影用パネルの写真)
北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】


↓今年こんなことがあった場所。 (都羅山駅展示の写真)
北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】

しかし、直前に連絡を受け、この場所の視察が中止となりました。
もとより「理由なく中止の可能性がある場所」とは聞いてましたが、ショック。。。。





でも!
視察ポイントがいくつかある、DMZ(非武装中立地帯)という境界エリアのうち、板門店という出入口的施設「のみ」視察中止、なんだとか。





■その理由は?■
非武装地帯といいつつも、皆が武器を携帯している板門店。まずは最前線のこのエリアを変えよう!という軍事協定が先々月(9月)に結ばれたよう。先月(10月)、互いの地雷を撤去し、睨み合ってる兵士の武装を解き、牽制しあう体制を中止。まさに平和に向けての作業をしている真っ最中だから、今は視察NGだよ!との説明でした。





「板門店宣言で情勢は変わったのか?」
「実際、最前線の現場の雰囲気はどうなのか?」
「今後は見れない景色があるのでは?」
そういう想いで企画したこの視察旅行。
こういう結果もまた、変化を体感できた、ある種の答えなのかもしれませんね(泣嬉)

事実、つい10日ほど前に北朝鮮側から板門店視察した人のブログには、監視の兵士がほとんどいなくなってたという記事がありました。






ということで、第3トンネル。
北朝鮮が極秘裏に南侵するために掘ったトンネル。
そこまでは、後年韓国が作ったトロッコに乗って地中へ潜ります。
(入口や駐車場のみ撮影OK)

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】




観光地のような雰囲気さえある中、少し端まで来てみると、、、

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】
↑この先地雷エリアだから立入禁止。





タイトなスケジュールですが、展示館にも足を踏み入れました。

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】


観光バスめちゃ多いじゃん。。。







■北朝鮮を望む■


板門店視察が中止となった今回、大きな見どころのひとつが、展望台から見える北朝鮮の景色でした。

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】
↑約半分より奥は北朝鮮



北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】
↑現在は稼働していない、北朝鮮南部、開城(ケソン)工業団地



北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】
↑展望台備え付けの望遠鏡で見た、開城(ケソン)工業団地



北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】
↑左下に車がたくさんいるのが第3トンネルエリア。中央の塔には北朝鮮の旗が掲げられている(南に見せるために立派に作った宣伝村と言われる)エリア。その右側の鉄塔辺りが板門店エリア。(見えにくいですね。。)
ハゲ山の景色が北朝鮮の特徴と説明されました。
 





■鉄道で”つながる”世界■


DMZ見学地のひとつ「都羅山(ドラサン)駅」

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】



ここへの線路は韓国の南部からも繋がっています。


北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】



そして線路はこの先、北朝鮮を通り、満州エリアの中国を通り、シベリア鉄道へ、モスクワ・ヨーロッパへ鉄道でつながっています。
列車こそ走っていないけど、今現在、線路は続いているのです。

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】
↑未来を期待しての「平壌方面」

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】
↑平壌方面



一昨年、浜松経済クラブでウラジオストク(シベリア鉄道終着駅)を視察した私としては、とてもロマンを感じるお話でした。
いつか国家間のイデオロギーを超越して、陸路で大陸を横断してみたいなぁと。







■臨津江(イムジン川)■


DMZツアーの最終見学地、自由の橋。
離散家族など、南北で大切な人と別れてしまった人たちの祈りの地。
前述の通り、韓国の人はここのイムジン川を渡ることができません。
事実上の分断最前線。

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】




線路だけは続いているけども、
人を乗せた列車が、この先の境界線を越えることは、まだないのです。

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】








■韓国という国■


実は私、1週間前に、浜松経済クラブOB旅行にて、広島で原爆ドームや人間魚雷など、戦争にまつわる施設を見学しました。(初めてではないですが。)
そこに徴用工、BTSなどの報道が出たタイミングで、初めて韓国を訪問しました。



私の個人的な見解など重要ではありませんが、今回、韓国人ガイドさんが、日本人の私の「歴史問題に対する愚直な質問」に、しっかり自分の意見を伝えてくれたことに感謝しています





「いつの日か、個人のつながりが国家のイデオロギーを凌駕できれば、世界はもっと面白くなる。」





帰りの飛行機内での先輩の言葉が今でも耳に残っています。
個人で世界とつながる手段もあり、自由もある。世界が常に切り拓かれていく中、自分たちが幸せに生きるために必要なものは、なんなのか。不必要なものはなんなのか?



とても貴重な体験ができた浜松経済クラブ11月オプション例会でした。




北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】





※おまけ


DMZでは、結構いろんなものが売っていましたので、「ここでしか買えないもの!」を基準に買い物しました。
その一部の北朝鮮の切手。真ん中の切手に消印のような日付が入ってますが、私の誕生日とほぼ一緒。
北朝鮮の初代主導者の方でしょうか。

北朝鮮と韓国 境界を視察 【オプション例会】





文:小谷健


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